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ハイデル・フォーラム21 『北陸地区会』開催

ハイデル・フォーラム21 北陸地区会
小川印刷株式会社(福井県福井市)で地区合同見学会およびセミナーを開催
ハイデル・フォーラム21(HDF21)北陸地区会(会長:笠間史盛/株式会社笠間製本印刷 代表取締役社長)は、2009年3月6日(金)、小川印刷株式会社(本社:福井県福井市、代表取締役社長:小川賢一)で地区合同見学会を実施。その後会場を移して、セミナーを開催しました。

年度末の忙しい時期ながら、見学会には北陸地区を中心とした約70名が参加し、ハイデルベルグ社製印刷機スピードマスターXL105-4+Lを導入した工場を熱心に見学しました。その後、福井パレスホテルに会場を移してセミナーが行われました。セミナーでは、小川印刷 代表取締役社長の小川賢一氏が「XL105-4+L導入にあたって」と題し、またハイデルベルグ・ジャパン株式会社 プレス本部 プレス2部 部長の大瀧勝彦が「水性ニスの可能性」と題して講演を行いました。

◆第1部:「XL105-4+L導入にあたって」
小川印刷株式会社 代表取締役社長 小川 賢一氏の講演要約

『当社は昭和36年に創業しました。地元の新聞社から輪転機を入れて日曜版を刷ってほしいという要請で、北陸地方としてはかなり早い時期に輪転機を導入しています。当時、すぐに輪転機の増設も検討したのですが、「地方では総合印刷会社でないと生き残っていけない。総合印刷会社にならなければ、経営が安定しない」との初代社長の方針にもとづき、枚葉印刷の充実に取り組み、ハイデルベルグのスピードマスターCD102の4色機導入に踏み切りました。とはいえ、当時の枚葉印刷機のスピードは輪転機に遠く及ばず、社内でも営業的な重要度は低いままでした。
一方、同じころ製版技術の革新が日夜進み、当社では「製版会社より早く製版機を導入した」と社長が語るほど、製版の内製化には積極的に取り組みました。"総合印刷会社化"という方針のために必要と判断したからです。
現在では、輪転機も3台使っていますが、多少の残業を除き朝8時から夕方5時までしか動かさない方針です。その代わり、印刷物の企画段階から関わり、デザイン、レイアウト、製版と総合的に社内で対応できる体制を構築しています。それはお客様の信頼にお応えするためです。でも、そこまでやってこそ仕事はまわっていくという考えのもとでやっています。
総合印刷会社と考えた場合、品質的にもスピード的にも枚葉印刷の力不足が、私には気になっていました。枚葉印刷の品質に自信が持てないため、東京オフィスの営業担当者にも「難しい仕事は受注するな」と指示している状態でした。
何とかしなければと苦慮していた矢先に、展示会でスピードマスターXL105に出会います。この印刷機は、見た途端に欲しくなりました。スタイルがよく、パフォーマンスも申し分ないと、まさに一目惚れ状態でした。
東京オフィスからは、「仕事は取れる、そのためにはもっと高品質な印刷が必要だから機械を購入してほしい」と要望されていました。しかし速さも大切で、日ごろ輪転機を回している会社としては、毎時12,000や15,000回転では速いと感じませんでした。枚葉印刷機で18,000回転のスピードが出ると聞き、ついに決断してXL105-4+Lを発注したのです。
据え付けた途端にもう完璧で、刷り出した最初の1枚が見当も色合いもぴったり合っていたのにさすがに驚きました。私がXL105に一番期待しているのは、耐久性に裏打ちされたスピードです。さほどの枚数の仕事でなくても、18,000回転で回しています。このスピードで回せること自体が不思議、デリバリーのブレーキもよくかかるなと思います。このマシンは本当にその負荷に耐えられるし、品質に破綻がないのです。絵柄や紙質によっては18,000回転のスピードが出せないものもありますが、今ではいつも18,000回転でないと気分が悪いほどです。また、XL105は水冷式なので、ローラーには水がまわっていて熱を持ちません。よく熱を逃がしているので、工場では普通の空調で夏を過ごせている程です。
XL105を導入するにあたり水性ニスコーターを付けました。それにともなって乾燥機も付けることになり、急いで断裁に回したいときなどは特に乾燥機が活躍しています。また、何か印刷に付加価値をと考えて導入した水性ニスですが、においが少ないことが大きなメリットだと感じています。
XL105の導入を契機として、非常に高級な印刷物を手がけることができるようになり、本当にこんな会社が発注してくれるのかと、こちらが驚くようなお客様からもOKが出ています。印刷機名を聞いただけでお客様が納得する場合もあるぐらい、ハイデルベルグのスピードマスターXL105はプレミアムです。
水性ニスもいろいろ可能性がありそうなので、用途をもっと広げていきたいと考えています。』
小川印刷株式会社 代表取締役社長 小川賢一氏
◆第2部:「水性ニスの可能性」
ハイデルベルグ・ジャパン株式会社 プレス本部 プレス2部 部長 大瀧 勝彦の講演要約

『まず、水性ニスの具体的な用途や長所についてお話させていただきます。
水性ニスは、パッケージ印刷ではポピュラーですが、日本国内では一般商業印刷に利用されないケースが多くありました。しかし、ヨーロッパやアメリカでは非常に普及しており、これからさまざまな分野で活用されていくと思います。
水性ニスはにおいが少ないため、食品や医薬品、化粧品などにおいを嫌うものの印刷に向いています。また、水性ニスは黄変せず透明感を保つことができます。
読んですぐ処分するようなタイプの印刷物では、環境負荷の高い加工方法を使うことには疑問があり、環境負荷の低い水性ニスはこの点においても優れています。表面保護機能としても十分な強度があるので、用途によってPP加工などと選択できるよう、お客様に提案することがいいのではないかと思います。
すっかりポピュラーになった圧着ハガキの分野では、これまでほとんどUVが使われてきましたが、水性ニスによる圧着ハガキは素材感がそのまま出せ、価格競争力もあります。
"水性ニスを塗るとスピードが出ないのでは?"、"コストがかかるのでは?"という従来のイメージは払拭されつつあります。表面加工を専門業者に発注するとある程度の納期が必要になりますが、水性ニスを使うことでその日のうちに完結させることができるようになります。納期短縮や高品質を要求されている日本の印刷業においては、こういったシステムがますます大切になることは確かです。』

◇本件に関するお問い合わせ先
ハイデルベルグ・ジャパン株式会社
マーケティング本部 担当:関本 / 太田
TEL:03-5715-7374/FAX:03-5715-7390

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