ハイデルベルグ・エコプリンティング・アワード2008
印刷業界初の世界的環境アワード
「ハイデルベルグ・エコ・プリンティング・アワード2008」
吉田印刷所が「革新的ソリューション」部門で栄えある受賞
世界に認められた環境対応印刷
写真左から:ハイデルベルグ・ジャパン 代表取締役社長 山本幸平、吉田印刷所 代表取締役社長 吉田和久氏、パラマウントベッド 海老原摂治氏、ハイデルベルグ・ジャパン プレス本部長 水野秀也
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ハイデルベルグ社(本社:ドイツ・ハイデルベルク市)では、2008年、環境面で革新的かつ卓越した実績を達成した世界各国の印刷会社を表彰する「ハイデルベルグ・エコ・プリンティング・アワード」を新設しました。この記念すべき第1回目の受賞者がこの度発表され、日本の株式会社吉田印刷所(本社:新潟県五泉市、代表取締役社長:吉田和久)が、"革新的ソリューション(Innovative
Solution)部門"で大賞を受賞致しました。
表彰式は2009年春にドイツで行われ、吉田印刷所には賞状と賞金2万ユーロが贈呈されます。
同賞は、世界で初めて環境に優しい枚葉オフセット印刷会社に贈る国際的なアワードとして、2008年にハイデルベルグ社により新設されました。アワードは最も持続可能な"環境経営(Sustainable
business)"を行っている印刷会社と、環境の持続可能性に最も貢献する"革新的なソリューション(Innovative
Solution)"を開発した印刷会社を表彰します。第1回目となる今回は、世界13カ国から52社のエントリーがあり、審査は、WWF(財団法人世界自然保護基金)ドイツの製作部長ライナー・リティー氏をはじめ、印刷業界及び環境分野の専門家で構成される独立した委員会により行われました。その結果、それぞれの部門で大賞に選ばれたのは、「環境経営部門」にカナダのヘムロック社、「革新的ソリューション部門」に選ばれたのは新潟県の吉田印刷所でした。
吉田印刷所では、これまでの印刷会社の常識を覆すようなフレッシュプリントの仕組である「小口分割化印刷」により、無駄な印刷物は作らないという環境対応と、必要時に小部数生産することによる情報鮮度の保持という2つのメリットを両立可能としました。「小口分割化印刷」では、クライアントとの年間契約により、必要な時に必要な部数だけ印刷し、印刷する側では大量の資材管理の負担が軽減され、発注する側は印刷物の大量保管にかかるコストが削減できます。さらに、印刷物の情報が更新された際に、印刷物を無駄に廃棄することもありません。これは、利益やコストを考えた場合、一括大量生産を勧めざるをえない印刷業界にとって革命的な取り組みでした。
この取り組みの実現のため、通常の油性インキを使用するハイデルベルグ
スピードマスターXL105、およびスピードマスターSM102を使用し、UV照射などの強制乾燥装置をいっさい使用せずにインキの乾燥を促進する「乾燥促進印刷」を独自に開発しました。これには、機器の徹底したメンテナンスとオペレータの技術習得が不可欠です。この独自技術により、表裏の印刷が効率よく行えるだけでなく、水とパウダーの使用量が激減し、作業環境の向上と印刷物の安定した品質の確保につながりました。また、印刷機のメンテナンス状況が常に良好に保たれているために、本刷りまでのセット回数が平均2回から1回で済むようになり、ヤレ紙が大幅に削減されました。
同社ではその他にも、印刷用紙のダウンサイジング化(従来必要であった印刷用紙よりひと回り小さいサイズの用紙で印刷すること)により、使用する用紙を節約し、作業の効率化によりこれまでの24時間営業を16時間に減らすことで電力消費量を減らすといった、数々のCO2削減に貢献する取り組みを続けています。
これに対し、審査委員会からは、「吉田印刷所が行っているいくつかの環境対策の中でも、クライアントが本当に必要な部数だけを提供することは、これまでの印刷業界にとって大きなチャレンジでした。小口分割化印刷という手法で、印刷物のコンテンツをこれまで以上にタイムリーに届けることができ、しかも大幅に無駄を削減する仕組みを構築され、クライアントにも満足いただいています。このことは、印刷業界にとって非常に画期的かつ勇気あるアプローチであり、しかも環境負荷を大きく削減できることは、大変すばらしく勇気付けられることです。同社の取り組みは、持続可能な印刷を提供していく世界の印刷会社にとって大きな機動力となるでしょう」と講評がありました。
今回の受賞に際し、吉田印刷所
代表取締役社長の吉田和久氏は、「今回の「革新的ソリューション」部門での受賞は、永年に渡り弊社が取組んで来た、印刷業界の常識を覆す「フレッシュプリント」による、これまでにない新たな仕組創りに対し、絶大なるご支援とご賛同を下された多くのお客様と、関係各位のお力添えがあったからこその受賞であり、スタッフを代表して衷心より厚く感謝申し上げます。今日弊社とお客様との係りの中で、この仕組はすでに常態化している事であり、もはや特別なことではありません。しかし印刷手法として一般化している訳ではなく、今後弊社が提案する「フレッシュプリント」が業界のあたりまえとして、社会に受け入れられたときに印刷の未来の扉が開く「その時」だと信じています。今後も印刷業界の未来に希望の光りを見い出すべく新たなソリューション活動を続けて参りますので、さらなるご指導、お引立てを賜りますようお願い申し上げます。」とコメントしています。
また、吉田印刷所にカタログの印刷を発注しているパラマウントベッド株式会社
コーポレートコミュニケーション部 主管課長
海老原摂治氏からは、「吉田印刷所が提案する『鮮度を保持し、無駄になる印刷物を作らない』という提案は、他の印刷会社では見られないユニークなものであり、パラマウントベッドの環境対応という面でも有効であると判断し、3年前からカタログの印刷を依頼しております。供給が安定していることに加え、記載内容の更新やカタログ切り替えに際する無駄が抑えられるので、支店などの出先が身軽になり、どんどん本来の需要数に近づいていったと思います。エコロジーに関する社の取り組みは、今後もいっそう重視されることと思いますので、吉田印刷所にはさらに環境に配慮した印刷の提案を期待しております」と、吉田印刷所の環境対応のソリューションに対する賛辞とさらなる期待が寄せられました。
最後に「ハイデルベルグ・エコ・プリンティング・アワード」の新設について、ハイデルベルグ・ジャパン株式会社
代表取締役社長の山本幸平は、「環境問題は印刷会社を脅かすものではなく、反対に環境経営を取り入れることで、"持続可能な印刷経営となる"という考え方がハイデルベルグの環境対応の基本です。そのポイントは、印刷工程間のムダをできるだけ削減するということです。そうすることで結果的に環境負荷が減るだけではなく、コストダウンによる利益の向上、そして印刷経営の効率化にも結び付くようになるからです。ハイデルベルグは環境対策のメリットを訴求するために、drupa2008で"HEI
ECO"と題し環境対応のソリューションを展開しました。そして、環境への取り組みは経営そのものを改善するということを広く知ってもらうため、持続可能な環境経営に取り組んでいる印刷会社を表彰する「ハイデルベルグ・エコ・プリンティング・アワード」を新設したのです。この度、顧客ニーズの視点に立った吉田印刷所様の画期的な取り組みが"革新的ソリューション部門"で大賞を受賞したことを大変うれしく思うとともに、厳しい時代だからこそ今やるべきことを、印刷会社の皆様にご提案し、業界発展のために貢献してゆきたい。」と語りました。
●ハイデルベルグ・エコ・プリンティング・アワード2008概要
応募期間:2008年6月1日~8月31日
応募総数:52社(13カ国)
受賞者:
環境経営部門:ヘムロック社(Hemlock
Printers Ltd.)/カナダ
革新的ソリューション部門:株式会社吉田印刷所/日本
審査員:
ウィリアム・ダレッサンドロ(ヴィクターハウスニュース社編集責任者/アメリカ)
アンネマリー・デ・ノーゼ(インターグラフ政策顧問/ベルギー)
フィリップ・ローレンス(エコ・ロジカル・ストラテジーズ社長/オーストラリア)
ライナー・リティー(WWFドイツ製作部長/ドイツ)
アーヒム・ショーブ博士(エネルギー・環境研究所主席研究員/ドイツ)
応募対象:
●世界各国の全ての印刷会社(プリプレス、プレス、ポストプレス、発送までのすべてを手がける大規模な印刷会社はもちろん、印刷機1台の小規模な印刷会社も可)
●稼働している印刷機のサイズ、メーカー、数、及び印刷における生産量、印刷資材(紙、段ボール、金属箔など)にかかわらず、枚葉印刷機が1台以上稼働している印刷会社
提出書類:
所定のエントリーフォームに、応募部門、及び持続可能性への貢献や環境保護への取り組みの概要をまとめた提案内容、正式社名と住所、担当者の氏名、電話番号及びEメールアドレスなどの必要事項を英語で明記
その他の提出書類(任意):
●節約した資材、廃棄物、エネルギーなどの計算記録または証拠書類
●応募された印刷方法に関する技術的な解説と、その環境への効果
●説明のための写真や図面
●節約を実現した組織や経営体制についての説明
◇本件に関するお問い合わせ先
ハイデルベルグ・ジャパン株式会社
マーケティング本部 担当:関本
/ 太田
TEL:03-5715-7374/FAX:03-5715-7390
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